翠学苑

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池坊正流の歴史

 池坊正流は江戸時代後期に犬山の稲垣翠幽が創流し、尾張の土井翠玄が衣鉢を受け三男の翠翁に伝えました。

 翠翁は現在の名古屋を中心に活動致しておりましたが明治40年、愛知県半田から静岡県沼津に永住すべく温暖で御用邸があるこの地、沼津に居を構え静岡特産の香り高いみかんの香気を池坊正流の精神として、枝橘を流章と定めました。

 池坊正流の花は古典を基調と致しておりますが、昭和の初期には正流式盛花の本を出版するなど、古典から盛花まで数多くの教科書、写真集を発行いたしておりました。

 只今はこの伝統を守りながらも、時代に即した「いけばな」を紹介し発展致しております。